ー SEMINAR ー
※会場スペースの関係上、全てのセミナーの定員を35名としております。
定員に達し次第、受付を終了させていただきます。予めご了承ください。
出版記念講演および企業セミナーについて
◆出版記念セミナー
このたび、関西キッズ機器展実行委員を務めております 高塩純一様・篠原勇様・岡﨑伸様 がご執筆された『Funから始まる・Funが育む 障がいや病気のある子どもの支援 ―うごく・まなぶ・つながる―』の出版を記念し、特別セミナーを企画いたしました。当日は、出版社の 北大路書房様 にもご協力を賜り、即売会の開催が決定しております。ご興味をお持ちの方はぜひお申込みくださいませ!!
◆企業セミナー
今年度もご出展企業様より、魅力的なセミナーをご企画いただきました。いずれもキッズにまつわる、大変興味深い内容となっております。どちらの研修も当事者の方はもちろん、ご関心をお持ちの方であれば、どなたでもご参加いただけます。参加をご希望の方は、下記リンクよりお申込みください!!
▼ 関西キッズ機器展研修一覧 ▼
セミナースケジュール1日目 【11月29日(土)】
リハビリテーションが目指す「FUN」
リハビリテーションは、単に「できないことをできるようにする練習」ではありません。ICFの考え方では、「障がい」を本人だけの問題とするのではなく、家族や社会との関わりの中で捉え、「できること」「楽しくできること」に光を当てます。子どもにとっての FUN(楽しさ) は、単なる遊びではなく、「やってみたい」「できた!」という意欲や達成感を生み、自信や自己肯定感を育みます。支援者や家族の関わりは、その子らしい個性や生きる力を大きく伸ばしていきます。
だからこそリハビリテーションは、子どもが「楽しい!」と感じられる経験を大切にし、その楽しさから挑戦や成長を引き出すことを目指しているのです。本セミナーでは、ICFの個人因子のひとつである 「FUN」 の重要性について、皆さまと共に考えていきたいと思います。 がいのある子どもたちの主体性を育むためには、子ども自身のActionを引き出すことが大切になります。その際、みなさんはどの様な声かけをいたしますか。私たちは同じものを見ていても同じようには感じておりません。子どもたちのサインをどのように読み取り、答えるかは支援の際の肝になります。昨年お話させていただいた「動くことは学ぶこと」に加え、支援の際に私が行っていることをお話させていただきます。
私は子どもたちの「頸が座らない,手足が動かない,座れない,歩けない」,というところだけが問題なのではなく、障害があることによって,本来経験できるはずのことを経験できずに年齢を重ねることが問題なのではないかと考えています。子どもたちの豊かな経験を保障するためには適切な環境の設定が必要です。これがうまくいったとき,子どもたちは驚くべき姿を見せてくれます。その表情は喜びと自信に満ち溢れています。その姿を見て、私たちは子どもたちの力を低く見過ぎてしまっていたことを深く反省させられるのです。「この子は障害が重いからできない。発達的には課題ではない。やってもどうせわからない」などと,考えてしまっていませんか。もしかしたら、障害を重くしているのは,私たちの対応のまずさなのかもしれません。
子どもたちに合わせた環境下での活動を主に動画や写真で見ていただきます。「支援する、支援される」ではなく、共に楽しむ(Funする)ことを感じていただければと思います。 障害の有無を問わず、子どもたちは遊びが大好きです。子どもたちは遊びを通して、心身ともに成長していきます。障害のある子どもたちが豊かな遊びを経験するには一人一人に応じた環境の設定が必要となります。写真や動画をみながら、子どもたちにとっての環境設定とはどういったものなのかを一緒に考えていければと思います。
今はまだ何とかできているけれど、「将来もっと大変になるのでは?」という不安は少しずつ膨らんでいきます。
本セミナーでは、入浴介助でよくあるご質問や課題と、その解決につながるリフトの活用法を、費用や助成制度情報等も交えて解説。
また、終了後には、ご自宅に合うかどうか実際に確認できる無料サポートをご案内します。
“まだ大丈夫”な今から備えることで、ご家族の未来に安心を届けられます 。
セミナースケジュール2日目 【11月30日(日)】
私は、スペシャルキッズ(病気や障がいがある子どもや青年)/家族と支援者で、企画段階から運営までイベントやセミナー作る「共創」で楽しんでいます。時間はかかりますが、楽しみや夢を描く声を重ねながら、一緒に汗をかいて準備をして楽しむのは格別な思いです。
今回は、スマホの一歩進んだ利用を考えてみようと思います。遊びも診療もお薬の調達もできるようになってきています。たとえば、昨年予告させていただいた「どこでも万博」のことや、てんかんオンライン診療(nana-medi)・スマホでお薬を調達できることが実際にできることなど、実用的なお話ができたらと思います。
もちろん対面で会うことの良さは格別ですが、そうできないときでも、楽しんだり医療に生かすことで、これからのスペシャルキッズと家族の可能性は高まると思っています。ぜひ具体例を聞いていただき、つぎなるチャレンジを一緒に考えましょう。
手の不自由な方がコミュニケーション機器やスイッチ委で遊ぶおもちゃを活用する際、最も重要 なのが入力スイッチの選定です。 この入力スイッチがうまく使えるようになれば、おもちゃやブザーだけでなく、パソコンやタブレッ ト、環境制御装置など様々な IT 機器を活用できて生活の幅は大きく広がります。 本講座では身体状況に応じた入力スイッチの選定や練習方法をご提案し、子どもでも楽し みながらスイッチ操作を習得するための方法などを事例も踏まえてご紹介します。
セミナーの内容は基本的に講師が開設しているサイト 「マイスイッチ(https://myswitch.jp/)」をベースにお話し致します。
脱・神の手!障害のある子たちの主体性を引き出す支援機器実践アプローチ
体が不自由な故に受動的な立場になりがちな子供達。「やらされている」のではなく、「やってみたい」と自分の意思でアクションを行い、「もっとやりたい」と何度も繰り返したくなる意欲や好奇心を引き出すこと。
それは、子どもたちの経験値を広げ、成長のきっかけをつくるうえで、何より重要な要素です。支援者による“神の手”介助操作から、子供自身の力だけで「できた!」を生み出す一手へ重度心身障害児の父として、またプロのエンジニアとして、両方の視点から気付いた事を踏まえて、障害のある子供向け支援機器づくり「家族のためのモノづくり」の実践を繰り返してきました。この実践における成功・失敗事例、「楽しい」から生まれた子供達の主体性を引き出す工夫についてお話しさせて頂きます。
最先端でなくてもいい。身近な技術と工夫で子どもたちの好奇心・主体性を引き出す「脱・神の手」な支援の方法を、一緒に探ってみませんか?